1.アイアンを選ぶ際のポイント4つ
アイアンを選ぶ際のポイントは、【素材製法】【ヘッド形状】【シャフト】【ソール幅】の4つです。
この記事では、これら4つのポイントについて詳しく解説していきます。

2. 素材製法
まずは、素材製法についてです。
アイアンの素材製法は、主に「軟鉄鍛造」「ステンレス鋳造」の2種類に分けられます。
「軟鉄鍛造」とは、素材が「軟鉄」、製法が「鍛造」という意味です。
「鍛造」とは、鉄の塊を熱して叩き加圧して強度を増しながら形成するもので、日本刀と同じ製造方法となります。鍛造タイプのアイアンは「フォージドアイアン」とも呼ばれ、打感がやわらかくて細かな調整ができるため、上級者に向いているアイアンと言われています。
一方、「ステンレス鋳造」とは、素材に「ステンレス」を使用し、溶かした材料を「鋳型」に入れて固めたアイアンのことを言います。ステンレス鋳造は、大量生産が可能で、比較的価格が安いことやサビにくいという特徴があります。鋳造製法は固い素材を使えるため、飛び系のアイアンに多く用いられており、飛距離を出しにくい初心者が最初におすすめされるタイプのアイアンです。

3.ヘッド形状
アイアンのヘッド形状は主に4種類あります。
それは、「マッスルバック」「キャビティ」「ポケットキャビティ」「中空」の4種です。
マッスルバックは、ヘッド形状が1枚板のような形をしています。打感がよく、ボールを左右に打ち分けられるなど、操作性に優れているのが特徴です。また、スイートスポットが小さく使いこなす難易度が高いため、上級者向けのヘッド形状と言えます。
キャビティは、ヘッドの後ろの中央部分がくぼんだ形状をしているのが特徴のヘッドです。また、ヘッドが大きくソール幅が広いため、スイートスポットを多少外れても振りぬきやすく、ミスをカバーしてくれやすいという特徴もあります。さらに、低重心の構造をしているため、ボールが高く上がりやすく、初心者〜中級者に向いているタイプのアイアンと言えるでしょう。
ポケットキャビティは、フェース裏面の下部を大きく削り取って凹ませており、裏面がポケット状になっているのが特徴です。また、削りとった分の重さを後方下部に配置することで、重心を深く低くしてボールを上がりやすくしています。多少スイートスポットからずれても、フェースの上部に当たることが多く、ミスショットをカバーしてくれるため、初心者~中級者の方向けのヘッド形状です。
中空は、外見からは分かりませんが、ヘッドの中が空洞になっているのが特徴です。フェースの周辺部や下部に重量を配分し、ヘッドの背面にボリュームを持たせており、ミスショットに強いヘッドです。また、他のヘッド形状よりも飛距離が出やすい特徴もあり、飛距離に課題感のあるゴルファーにおすすめです。

4.ソール幅
アイアンのソールには、幅が広いものと狭いものがあります。
ソール幅が広いアイアンは地面との設置面が大きいため、地面を叩いてしまった場合でも芝の上を滑って振り抜きやすく、飛距離を落としにくいという特徴があり、ミスショットが出やすい初心者の方に向いています。
ソール幅が狭いアイアンは、操作性が高いため上級者向けと言えます。

5.シャフト
アイアンのシャフトは、「スチール製」と「カーボン製」の2種類素材があります。
スチール製シャフトのアイアンは、カーボン製に比べて、重く硬いため、しなりにくく、打ったボールが曲がりにくく、安定したショットが打てます。しかし、重くて硬い分、スイングスピードが求められるため、中級者~上級者向けのシャフトと言えます。
カーボン製は、素材に炭素を使用しており、軽くて弾力性に特徴のあるシャフトです。しなりやすく、反発力を生みやすいため、飛距離を稼ぎやすいのが特徴です。そのため、力が弱い女性や高齢者など、ヘッドスピードに自信が無い方におすすめのシャフトです。

6.最後に
この記事では、アイアンの選び方のポイントを解説してきました。自身のスイングの特徴を踏まえて最適なアイアンを探して、更なるスコアアップを目指しましょう!